嫌で嫌で仕方がなかった母のこと、本当は好きでした。
こんにちは、ありのままの自分を思い出したい道案内人の諏訪です。
私、普段はほとんどアルコールの類は飲みません。
でも、今日は25歳になる息子が珍しく一緒に飲もうとビールを開けたので少々酔っぱらっています。その勢いで書くんじゃないんですが…。
「私、ついこの間まで母が嫌いでした。」
物心ついた子どものころには、すでにダメ出しばかりする母。
ダメ出ししないかと思えば、命令と否定ばかり。
ただの一度も否定することなく話を聞いてくれたことがありません。
85歳になる今でも、テレビを見ながら演者や私たち家族にダメ出ししています。
人を悪くいうこと命令することで、自分はすごいと認めてほしいのかもしれません。
でも、される家族はたまりません。
そう、楽しくありませんから一人二人といつの間にやら誰もいなくなるのです。
いつからか…私は母のことが嫌いになりました。
思い返せば、私の人生は「恋しい母」を探す旅でした。
ずっと、ずっと子どものころから母のことが好きだった。
でも、大好きなはずの母は「嫌な人」。
きっと自分の何かが悪いのだと、足りないから愛してもらえないのだと感じました。
だから、必死で働きました。
35歳で脱サラしたものの仕事がなく無収入となり、三日三晩働き続けたことも何度もあります。収入が増えたならきっと母は喜んでくれる、抱きしめてくれると無自覚ながらそう信じていたのだと思います。
そういえば、「初めて私を信じて仕事を依頼された時は嬉しかったなあ。」
収入がないという苦しさの日々のなか、自分が必要とされる快感は麻薬です。
まして、この頑張りの先には母に愛されるという最高の誉れが待っていたのですから狂ったように働くのも理解できるでしょう。
そして、幾らか世間から認められるようになり、「がんばったな」と褒めてほしくて母にプレゼントをした時のこと。
「こんなモンいらん、どうせ…無駄遣いばかりして…」
そう、いつも以上にダメ出しと否定の嵐。
小学3年生の時以来、死にたいと思ったのはこの時が二度目です。
でも、すぐに思い直しました。
まだまだ努力が足りない、売り上げが、収入が少ないから誉めてもらえないのだと考えなおしたのです。それからはさらに狂ったように働きました。
ちなみに、この頃息子は私のことをいつか殺そうと思っていたそうです。
私がどんなにひどい父親だったか想像できるでしょう。
さて、もしもこのまま働き続けていたなら…。
私はいつか母に褒めてもらえたでしょうか。
抱きしめてもらえたでしょうか。
今なら、はっきりと断言できます。
私は、母が好きでした。
でも、嫌いにならなければ辛くて生きていかれませんでした。
そして、愛されるためだけに生きてきました。
妻に無理をさせ緊張させて、そして、子どもの存在さえ気づかぬほどに働いた。
ただ、母に愛してほしくて。
58歳のおじさんが母を愛おしく思っていたなんて恥ずかしいでしょうか。
もし、そうであっても事実は変わりません。
私のこれまでの人生は「愛しい母の愛を探す旅」でした。
どんなにがんばっても本当の母は愛してくれない。
だから「母の愛の代わりを探す旅」でした。
時に、それはお金でありタバコであり、地位名誉であったこともあります。
そして、母からの信念は知らず知らずのうちに私の中に染み込んでいました。
その信念は、さまざまな形で無自覚に私をコントロールしていました。
時に、ヤンキーになって母に自分を観てほしかった。
時に、エリートになって母に認めてほしかった。
でも、結局私は「惨めな罪びと」。
幸せな気分になっても長続きせず、ダメになる。
シーソーゲームの人生。
怒りと孤独と不満と不安の人生。
大人になるころには様々な常識に捕らわれます。
だから、母に愛されたかったなんて、なかなか自覚できません。
なぜ、たばこを吸うのか、なぜお金を稼ごうとするのか、なぜ同じことを繰り返してしまうのかその理由を自覚できるヒトはいません。
外に理由を探しても「ない」のですから見つかるはずもありません。
ひょっとしたら、あなたも私と同じではありませんか。
それを認めるのは勇気がいるかもしれません。
それを自覚するには、自分自身の心と向き合わないといけません。
それを受け入れるには、これまでの常識を疑わなければいけません。
もし、あなたが以前の私と同じような感覚、毎日が楽しくないと感じているなら心底人生を変える方法があります。
それは、実は簡単な方法でした。
「怒り」「孤独」「不満」「不安」など負の感情を味わうだけですべては好転します。
「味わう」といっても泣けばいいのではありません。
感情は私たちの身体に巣くっています。
だから、身体で感じ切ることが大切です。
やってみましょう。
まず、腰を立て左右に揺らします。
肩を頬まで上げて、スッと落とします。
これを何度か繰り返しリラックスするのです。
そう、例えばヨガやストレッチなどをすると緊張がほぐれる体験をしたことがあると思います。身体のかゆみや痛みなど、これらは感情が噴出しないように身体を緊張させて抑え込んでいるために起こることです。
なので、感情を味わうためには、まず身体を緩めることが大切なのです。
身体が緩んだなら、身体に意識を向けてください。
鎖骨から恥骨までの間です。
この時、目は閉じないこと。
何かをジッと見つめるのではなく自動車の運転をしている感覚、そう綱渡りをしている状態で空間全体をぼんやりと見詰めてください。
意識を向け続けると、やがてどこかに違和感を感じます。
その違和感を言葉にしてください。
「色はどんな色ですか」
「大きさはどうでしょうか」
「動きがあるかもしれません」
ずっと意識し続けていると、その違和感は変化します。
変化したなら、その変化を言葉にしてください。
もし、泣きたくなったなら泣いてかまいません。
苦しくなったなら、その時はおそらく姿勢が前かがみになっています。
腰をたて、胸を張り深呼吸してください。
この「味わう」たった一度行ったからと言ってすべてが改善するわけではありません。
でも、やったならやっただけあなたの現実は変わり始めます。
彼氏が優しくなったとか、ご主人が…とか様々な変化が起こります。
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